伝統と歴史が培う、多様性のあるものづくり。

岐阜県南部に広がる多治見市。良質の粘土鉱物を大量に含む豊かな土壌を有するこの一帯では、およそ1300年前に焼き物文化がはじまりました。その長い歴史のなかで日本を代表する陶磁器、美濃焼が誕生したことは、多治見周辺域のものづくりの可能性を大きく引き伸ばしていきます。こうした背景のもとで20世紀初頭に始まったのが「タイルづくり」でした。多治見では現在でもタイル製造が盛んに行われ、その総合生産量は全国1位。モザイクタイルに至っては国産の9割をこのエリアが占めています。しかし、多治見タイルの特徴は、何もその圧倒的な生産力だけではありません。基材のみならず、素材、成形、釉薬にいたるまで、さまざまな形態、特性のメーカーが多角的に多治見のものづくりを支えているのです。さらに、ほかのエリアではほとんど見られなくなった日本の伝統的な焼成技術、変化に飛んだ釉薬表現、それを支える設備や生産方法が残っているのも特徴と言えるでしょう。デザインディレクターのダヴィッド·グレットリは、多くの建築家やデザイナーとの対話を繰り返すなかで、タイルは建物や空間の特徴をさらに引き出すことができる素材であるという可能性を強く感じています。多治見でしかできない知識と技を生かし、こだわりのデザインを実現する仕組みとして、株式会社エクシィズとともに「TAJIMI CUSTOM TILES」をスタート。特化した技術を誇る多治見のベストパートナーとともに、世界に向けて積極的にタイルの魅力を発信していきます。